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家庭菜園で本物のビニールハウスを建設した!

るるる畑 |  2016.05.17

るるる♪キッチンガーデンくらぶの野菜作りも4年目に入りました。場所は札幌市の隣、石狩市で、広い畑を使わせて頂いておりますが、春先の寒さと風の強さが大敵です。苗ものが春先の寒さや強風で弱ってしまうと、良い作物は到底期待できません。逆に、苗が元気に育ってくれれば、あとは何とかなる、というのがこれまでの経験です。

そこでこれまでもトンネルで苗を守ったり・・・
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rururu201405301-thumb-685x456-8688.jpgホームセンターで売っている小型のビニールハウスを使ったり・・・
rururu20140607 (2).JPG単管パイプで苗を守ってみたり、いろいろなことをしてきました。

で、4年目の今年は、トンネルはもちろんですが、新たなものをゲットいたしました。まず、2016年5月16日、強風がニュースになるほどの大変な天候の中、石狩の養鶏・ミニトマト農家「ノーザンノーサン」さんから間口5・4㍍、奥行き9・5㍍分のビニールハウスの部材を格安で売って頂きました。

次に、丸三ホクシン建設の首藤社長に1トントラックに出動いただき、さらにるるる♪キッチンガーデンくらぶ代表のみーやん、るるる活動の初期メンバーあきおくん、事務局員の栗原、るるる畑の仲間酒井さんの5人が結集しました。

「ノーザンノーサン」の高岡の畑にまず向かい、アーチパイプ40本などビニールハウスの基本部材をいくつかゲット。
RURURUHAUSE201605 (1).jpg次に樽川のノーザンノーサンの畑に伺い、関連部材や発電機など必要部材をお借りし、岩城さんにも同行頂き、るるる畑に到着。

まずは、写真がなくて恐縮ですが、5・4㍍×9・5㍍の四角形を畑にひもで作ります。
ダウンロード.png3㍍、4㍍、5㍍の三角形をメジャーと棒、ひもで地面に書きます。すると1辺が90度になるピタゴラスの定理です。これで正確な四角形を作っていきます。なんどか確認をして、次に、パイプの植え穴を50㌢間隔で目印を作っていきます。これで主な測定は終わりです。

次にアーチパイプの埋め込み作業を開始しました。アーチパイプは40本。50㌢間隔で9・5㍍ですから片側20本。両方で40本を埋め込みます。
RURURUHAUSE201605 (12).jpgこの際、40㌢の深さまで埋め込むので、先端が尖っていて上から乗っかることで40㌢のパイプ穴ができる道具を使って穴を掘っていきます。るるる畑は割と砂質なのでまだ4回位乗れば穴が開くことが多いですが、場所によってはもっと大変です。粘土質の畑だったら機械を使わないと無理だったとおもいます。交代交代で穴開けをやってパイプを40本埋め込みました。一度穴を空けても、パイプを入れる前に砂が少し崩れたりして思うように40㌢埋め込むことができず、穴の周囲に水をまきながらやるなど工夫が必要でした。ここまでで4人かかりで2時間以上かかりました。
RURURUHAUSE201605 (14).jpg40本埋め込んだあとは、左右のアーチパイプをてっぺんでつなぐ作業です。脚立の上ですからはっきりわかりませんが3㍍位の高さです。足がすくみます。強風でふらふらします。パイプの真上でサクっとはめ込むのが一番上手だったのは酒井さんとあきおくん。みーやんや栗原は高さの問題なのか、なかなかうまくできませんでした。
13239280_1076150409113924_5600964845471539582_n.jpgいやー。たいしたもんです。連続でどんどんはめていきます。パイプの角が顔に当たって怪我をする場合とか、脚立の上から落ちて怪我をする恐れなど、安全面も含めてプロの農家、岩城さんの立ち会いがあってこと何とか安全に施工することができました。
RURURUHAUSE201605 (21).jpg合計20本のアーチができました。パイプの埋め込み深さが統一されていない部分をチェックし、埋め込みが足りない、埋め込みすぎなどのパイプを再度調整します。さらに形がゆがんでいるので、2人1組でアーチの左右からぐらぐら揺らします。不思議とまっすぐに揃っていきます。


次はパイプが沈下していかないように沈下防止用として、地面の上にパイプを水平に這わせ、立っているパイプと繋げていきます。このジョイント部材に、くさびをかなづちで打ち込んでいきます。
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これでまずはパイプを建てる作業だけは終わりました。
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まだそれぞれのアーチは地面そばの不動沈下部材のところでしかつながっていないので、上の方の間隔とかは風の影響でずれたりしますが、さすがにアーチパイプを40㌢も埋め込むとそれだけで一応自立しています。

ここまでやって4人がかりと、ノーザンノーサンの岩城さんの現地指導で4時間位はかかりました。すでにヘトヘト。ということで今日のところはここで終わります。近日、続行してレポートします。


ちなみに、このビニールハウス建設を行った2016年5月16日は、最大瞬間風速が石狩市で19・1㍍、厚田区で19・2㍍、浜益区で28㍍もあったそうで、街路樹なども倒れたり、ビニールハウスに穴が開いたりといった被害が出て、石狩市内の農業被害額が総額で2100万円以上に達していたそうです。そんな中でのビニールハウス建設・・・。良くやったなとは思います。

翌週のビニールハウス作り


前回、強風の中、ビニールハウスのアーチパイプを40本立てて、沈下防止用のパイプも這わせた所までやりました。それから約1週間。日曜日に6人のメンバーが再結集し、次なる行程に進みました。

rururu20160522 (24).jpgまず腰あたりの部分に横に部材をつけていきます。役物は例によって楔を金槌で打ち込みます。

13220969_1079356552126643_7891928095221467625_n.jpg短いビニールハウスなので、長さに合わせて部材を切ります。そのために発電機と切るヤツ、必要でした。
rururu20160522 (30).jpg次にひざ位の高さの部分に、ビニール(被覆材)を受けるためのパイプを通します。この針金みたいな固定金具を全部に装着していきます。上だけ固定し、雪が降るとこのパイプごと下にずり下がっていくように下は固定しません。
rururu20160522 (23).jpg女性たち3人がチームワーク良く作業しています。
rururu20160522 (28).jpg腕力、体重、身長がある男性チームはどちらかというと上の方を担当。
rururu20160522 (14).jpgてっぺんにビニールを受ける部材を通したり・・・
rururu20160522 (8).jpgこういう部材の先端にもウツボという役物をはめ込んで、パイプとねじで繋げます。
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穴掘って・・・
rururu20160522 (5).jpgこれは出入り口部分を作るために垂直の柱というか、それを立ててています。
rururu20160522 (25).jpg指導してくれた農家さん、岩城さんの息子さんも助っ人で登場。大変助かりました。
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さあいよいよビニールはるぜ!

rururu20160522 (11).jpgビニールを貼って。岩城さんがビニールハウスの上に乗って、ビニールを固定していきます。
rururu20160522 (29).jpgそれにしても快晴。風が時々吹いたので、ビニールが舞い上がって大変でしたが・・。ビニールハウスは風の無い日に作るに限りますな。
rururu20160522 (7).jpgまだ完成しておりませんが2日目完了。
rururu20160522 (22).jpg集合写真A
rururu20160522 (18).jpg集合写真B

作業していてしみじみ思うのですが、プロのビニールハウスは、凄いです。多彩な役物が組み会わされて十分な強度が確保される。しかも埋め込むパイプの深さなどがきっちり揃っていないと、破綻するほど丁寧な仕事が要求されます。確かにビニール自体は自然災害でもびくともしない、というほど丈夫とは言えませんし、実際、暴風などでビニールハウスの農業被害などはあります。でも昼夜を問わず昼も夜も雨風に晒される中でしっかり作物を守っているわけですから。我々がのんきにグースカ寝ている時もずっと作物を守っている。

・・・今日の作業はここまで。この先、出入り口を作ったりアンカー打ち込んだり、やるべき作業は残っておりますが、何となくゴールが見えてきました。

まだイモしか植えて無いけどね(^^;)


3週目のビニールハウス作りに続きます。


ビニールハウス作り・仕上げ編

いよいよビニールハウスづくりも佳境に入ってきました。これまで大人数&指導者ありという恵まれた条件下でビニールハウス作りをしてきましたが、3週目の土日は助っ人も指導者もいません。どげんかせんといかんわけです。

rururu20160529 (2).jpgまず岩城先生の指導の通り、ジョイフルエーケーで「ハウスバンド」を購入しました。樹脂製の平べったいヒモです。長さ10メートル程度の小さいビニールハウスですから、800円程度の短いハウスバンドを購入。いろんな色がありましたが一番目立たない白にしました。

そしてついでに、と言いますか、ここ数週間、畑に通ってはいるものの全然野菜類を植えていないじゃないか、ということで苗モノを購入。
rururu20160529 (3).jpg確か、ナス、シソ、落花生、シシトウ、ピーマンを買いました。

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はい!畑に到着しました。まず、ハウスが骨組みごと、暴風などでどっかお空に飛んでいかないように、スクリューアンカーを10本、埋め込みます。深さは40センチくらいでしょうか。先端にスクリューがついていて、道具を使って埋め込んで行きます。
rururu20160529 (5).jpgどんどん埋め込んで行くと
rururu20160529 (6).jpg沈下防止用のパイプにつなぎます。これでビニールハウスがぶっ飛ぶ恐れはかなり減るでしょう。
rururu20160529 (8).jpg次はビニールハウス横の立ち上がり部分のビニール(被覆材)を貼る作業です。アンカーを埋め込む前にはこの作業はできなかったので、これでできるようになったわけです。
rururu20160529 (9).jpg穴を掘って・・・
rururu20160529 (10).jpgビニールを埋めて・・・
rururu20160529 (11).jpg土に埋めます。もちろん両面やります。これでビニールハウスの足下から風が入ってくるのを防げます。次は・・・

rururu20160529 (12).jpg次はハウスバンドです。ビニールは、パイプに覆い被さっているわけでして、パイプに固定はされていますが、外から内側に向かって押さえつけるような部材は今のところついていないわけです。なので、ハウスバンドで、上から等間隔で上から押さえつけていきます。ヒモの先端に重石をつけて、ビニールハウスの向こう側に飛ばしてキャッチして、を繰り返します。

実はこれで3日目は終了でした。他に苗モノを植えたらもう暗くなってきて体力的にも限界でした。翌日も畑に来ることを決意しつつ畑を後にしました。

4日目のビニールハウス作り

朝起きたらどことなく足腰が重い感じがして、作業開始は昼からになりました。まず・・・
rururu20160529 (15).jpg現状のビニールハウスは、こんな風になっているわけです。ビニールハウスというよりトンネルですな。風がすーすー通り抜けます。で、ここから先の作業風景を撮る余裕とうか、人がいなかったので、rururu20160529 (19).jpgバン!ふさがれました。実際は、間口5・4㍍、高さ3㍍ちょっとの分のビニールをまず切って、脚立に登ってあてがいます。あてがったら、出入り口面に垂直に施工していた四角い柱的なやつ(名前はたぶんビニペット)を既に埋め込んでいるので、

IMG_3980_R.jpgそれに「スプリング」という部材を使ってビニールと柱と一体化させていきます。
hqdefault.jpgこいつが優れもので、ビニールというやつは、薄くて弱いものですから、例えば針金とかで穴をあけて柱に縛り付けたりすると穴が広がっていって破けやすくなりますね。パッカーとかで固定しても穴が開きやすいです。ところがこのスプリングというやつはビニペットの凹部の中にまずビニールを入れて、上からスプリングで押さえつけていくと、線でビニールを広範囲に押さえつけることができるので点でビニールを押さえつけているわけじゃないので破れにくいわけです。ビニールハウスのパイプとビニールは、このスプリングで固定されているんです。もちろんビニペットや、アーチ状になっている部材もビニールハウスの四隅に配置されていて、そこにもスプリングでビニールが押さえつけることができるわけです。

ということで、ビニールハウスは完全に密室になりました。風が入ってこなくなると途端に室温が少し上がって、しかも静かになり、またメガネが曇ってきました。やっとビニールハウスらしくなったなという感じです。実は、出入り口を作っていない!?!とか、ハウスのヘリのビニールが適当にカッターで切っただけなので、不格好にひらひらしているとか、ハウスバンドを結わえ付ける場所が間違っているとか、もろもろ問題あるのですがもう疲れたのでそれはまた来週、ってことにします。

rururu20160529 (21).jpg今日はズッキーニやスイカ、枝豆などを植えてトンネルもしました。

いやー。ビニールハウス施工。思った以上に大変でした。プロの農家さんの指導ナシには絶対無理。また1人はもちろん2人でも無理な気がします。4人いるといいですね。そして1日ではなかなか難しいでしょう。

たった10㍍の奥行きのビニールハウスでも、初心者は苦戦します。ただ、思ったのですが、一度や二度、ビニールハウス建設を一から経験しておくと、要領が分かるので準備も、段取りも、仕上がりの良さも、ぐっと良くなります。大変勉強になりました。

とはいえ、今年は、ビニールハウス建設ばかりに時間をとられています。作物を植えるのが遅れている。このまま行くと、今年も主な作物はビニールハウス、ってことに?

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主催者北海道フードマイスター・クッキング講師みー やん(木村光江)
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